神奈川県山北町にある市間寮(はじめ塾の山の家)での半断食はもう10年以上続く夏の恒例行事である。10年以上というのは私が関わり出しでだが、その前は故田中愛子先生が玄米合宿と称して市間寮(はじめ塾)で指導されていた。愛子先生の晩年の数年間ははじめ塾で私も一緒に食養指導をさせていただき今でも深い想い出になっている。
はじめ塾は言わずと知れた生活から生命力を高める生活寄宿塾である。思春期の子ども達が塾長夫妻(和田先生夫妻)と生活を共にし、生活の中から心身を整えている。
はじめ塾では毎夏、山の家で合宿をしている。夏休みの最初に半断食などで体を整えて、夏の合宿が始まる。子どもたちだけでなく、大人の単独参加も受けており、老若男女の賑やかな半断食となっている。
どんなことでも、はじめが肝心である。最初につまずくと、途中で修正するのはなかなか大変である。私は生まれた時、仮死状態で生まれているから、本当に人生の最初のはじめにつまずいて、その苦労を人一倍味わった。だからこそ、はじめが肝心ということが痛いほどわかる。
はじめが肝心であるが、最初からつまずいたり、途中でつまずいても、やり直す方法はいくらでもある。マクロビオティックには人生を立て直す術がたくさん詰まっている。むしろ、つまづいたからこそ気づくことは多い。湯飲み茶わんをひっくり返してちゃぶ台が汚れてしまっても、そこを念入りに掃除したら、ひっくり帰る前よりもキレイになる。マクロビオティックや半断食はそういうものだと思う。
市間寮(はじめ塾)での半断食に参加した方々からの感想を紹介する。
半断食と聞くと、お坊さんがやっているイメージで、今まで少し抵抗があり、やってみる一歩が踏み出せませんでした。しかし、最近、アトピーを本気で治そうと思い、体の中の毒がぬければ少しは良くなるかなとおもい、参加しました。実際やってみると、お腹は減るし、すごく眠くなるけど、考えていたよりずっと大丈夫でした。
ただ、200回も噛んでいると、途中から何を食べているのかよく分からなくなり、飲み込むのも一苦労でした。振り返ってみると、今までよく噛まずに食べていたなと思います。
また、磯貝先生がお昼の時「アトピーで自分の体についてよく考えるようになる」とおっしゃっていて、確かに、アトピーでなければ、皮膚と腸の関係や半断食になんて目を向けなかったとおもいます。アトピーを今までのように、ただ嫌なものだと考えずに、少しは有難うと感謝できればいいなと思います。
たった3日で変化がでたのかはわかりませんが、今回の合宿で自分のアトピーに対する考え方を変えることができたので良い経験となりました。(中三女子)
今回の半断食合宿はとても不思議な体験をしました。去年もこの合宿に参加しましたが、その気にならなかったから、とてもお腹がすきました。でも今回、その気になってやったらとても楽しく3日間を過ごすことができました。「気がえ」をしてやったらいろんなことを楽しくやることができてよかったです。
例えば、お粥を100回噛むことがとても楽しかったです。噛むごとにいろんな味が出てきたので、噛むことは大切だなと感じました。そして驚いたことは、とても胃が縮んだことです。3日目の昼ごはんのバイキングで、いつもだったら食べられる量のご飯が今回はお腹がいっぱいになり食べられなかったのでビックリしました。次に断食をやる時は一週間くらいしたいです。(中学生男子)