米を喰わなくなった結果、日本人はこうなった!

 江戸時代まで日本は、米を中心とする社会を築いていた。年貢、いわゆる税金も米で徴収し、米を信用通貨としていたのが江戸時代だった。それは、江戸時代の人達が、米を中心とした食生活を送り、米を生命の糧とし、生活の中心に米を置いていたからに他ならない。
 現代でも人気を博している大相撲も、起源は米作りにある。土俵作りは田んぼの硬盤作りが由来になっているという。田んぼはやわらかい土の下に硬い土があるのだが、この硬い土を硬盤(こうばん)という。この硬盤を体格のいい、大柄な男衆が、まるで土俵を作るかのように大きな俵を使って作っていた。より良い硬盤を作るために、また全国に米作りを広げるために、大柄な男衆はより力をつける必要があった。そこで誕生したのが相撲だった。相撲で競い合い力をつけることが、全国に米作りを広げる大きな力になった。
 大相撲が神事であることの所以は米作りに端を発しているからに他ならない。
 江戸時代までは藩の財政は石高(こくだか)を基準にしていた。加賀百万石は有名であるが、加賀藩は百万石の米を収穫できたということだった。一石(いっこく)は、一人一年間養える米の量をあらわしていた。一石は現代では約160キロにあたる。江戸時代までは一人が一年で平均して160キロの米を食べていたというのがわかる。
 現代はどうだろうか。現代人は一人平均してどれくらいのお米を食べているのだろうか。計算の仕方で諸説あるのだが、現代は一人平均約50キロほどといわれる。江戸時代から見たら1/3以下である。
 いくら重労働から解放されたかといってこのお米の量では力がでない。お米の代わりに小麦のパンや麺(ラーメン、パスタ、うどん等)を食べている。それも外国産の小麦ばかり。さらに江戸時代ではほとんど口にしていなかった砂糖や人工甘味料を現代人は普通にしていると毎日食している。
 現代の日本人は日本で作られた米よりも、外国で作られた小麦や飼料を元にした食物を食べていることの方が多くなってしまった。食料自給率38%というのはそういうことだ。
 その結果、日本人はどうなってしまったか。
 平均寿命を延ばしているのは、日本の伝統食を食べてきた戦前、戦中、戦後直後の人達である。高度経済成長期以降の人達は、コメ離れが進み、西欧化した食生活がすっかり板についてしまった人が多い。
 生活習慣病は定着し、死因の第一位はガンである。糖尿病もある年代に行ったらほとんどの人が罹っている。アトピー・アレルギーもすでに国民病と化している。糖尿病はコメ消費が減りながら増えているのに、糖尿病の原因をコメにしているのだから不思議だ。
 日本人は米を喰わなくなった結果、病気が多発した。病気が多発しただけなく、出生率も低下し、人口減少社会に突入している。米を中心とした食生活をしていると、食品添加物など不自然な食を口にする機会が減る。日本は世界一の食品添加物大国であるから、現代の普通の食生活をしていると、食品添加物を大量に口にすることになってしまう。
 現代では発達障害の子ども達が増えているのも、米離れが一つにあるのではないかと私は考えている(発達障害はワクチンの影響がより強いという説もあり、私もその説にも同意している)。(つづく)